車のエアコンを点検しよう!不調の原因と点検のタイミングとは?|エアコンのクリーニング・点検ならデルタクリーニングへ

お役立ちコラム

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車のエアコンを点検しよう!不調の原因と点検のタイミングとは?

2022.03.24

昔はオプション装備だった車のエアコンも、今ではほとんどの車種で標準装備となってきました。
気温の調整だけではなく、除湿機能もあるカーエアコンは、なくてはならない存在です。
もし、故障してしまったら大変です。

今回はカーエアコンの不調の原因や、点検のタイミング、その費用について解説します。

車のエアコンを点検しよう!不調の原因と点検のタイミングとは?

冷房の効きが悪くなる原因

春先から夏場、秋口くらいまでは冷房機能を活用することが多くなります。
まずエアコンの冷房の仕組みを紹介し、さらに冷房の効きが悪くなる原因について解説します。

冷房の仕組み

夏場に活躍する冷房機能を使用するためには、エアコンガスが必要です。
常温では気体であるエアコンガスが、コンプレッサーと呼ばれる機械により圧縮されると液体に変わります。

液体となったエアコンガスは、気化といって再び気体に戻っていきます。
この気化の際には、気化熱と呼ばれる現象を起こします。

気化熱は周囲の空気の熱を奪う性質があり、その効果により空気が冷えます。
気化熱により冷えた空気が車内を循環することで、冷房が効いてきます。

エアコンガス不足

冷房の不調で真っ先に考えられるのは、エアコンガスの不足です。
エアコンガスは、通常であれば減ることはありませんが、エアコン設備のどこかが劣化しているとガスが漏れ出てしまいます。

ガス漏れ箇所を修理し、エアコンガスを充填すれば、再び冷房が効くようになります。

エアコンガス漏れの修理は2~4万円程度、エアコンガスの充填には3,000円~6,000円程度かかります。

コンプレッサーの故障

エアコンガスの漏れや不足がない場合には、エアコンガスを圧縮するコンプレッサーの不調が考えられます。

もし、エアコンを作動させたときに異音がするようなら、コンプレッサーの不調を疑います。
コンプレッサーの修理は4~6万円程度、場合によっては、それ以上かかる場合もあります。

暖房の効きが悪くなる原因

主に冬場に活躍するのは、暖房機能です。
暖房機能は、冷房機能に比べるとシンプルな仕組みになっています。

暖房の仕組み

車のエンジンが動くときには、熱が発生します。
車のエアコンの暖房機能は、このエンジンが発生させる熱を活用しています。

エンジンが発生する熱は、そのままだとエンジンが高温になりすぎるため、クーラントと呼ばれる冷却水を使い冷やしますが、冷却水自体も徐々に温まっていきます。

この温まる冷却水の周囲の空気も暖かくなります。
この暖まった空気を車内に循環させることで、暖房効果が得られるのです。

サーモスタットの故障

エンジン回りを冷やす冷却水の循環を制御するサーモスタットという機構があります。
このサーモスタットが故障してしまうと、冷却水が温まらず暖房効果が得られなくなります。
サーモスタットの修理は、1万円程度かかります。

冷却水不足

空気を温めてくれる冷却水が不足すると、やはり暖房効果が得られません。
また、冷却水はもともとエンジンを冷やすために使うものなので、冷却水不足はエンジンのオーバーヒートの原因にもなり危険です。

冷却水の補充だけなら5,000円程度が目安です。
ただ、冷却水の入ったタンクやホースが損傷していた場合には、その交換費用が1~2万円程度、ラジエーターという機構自体の故障の場合は2~8万円程度かかります。

除湿されない原因

車のエアコンの役割として、除湿機能も重要です。
特に湿気が多い雨天時や梅雨時などは、除湿機能が働かないと窓が曇り危険ですね。

除湿機能の仕組み

エアコンユニットの中には、エバポレーターという装置があります。
エバポレーターは、フィンの形状をした部品で、冷媒により冷やされています。

氷水が入ったグラスの表面で結露が発生するのと同じように、冷えたエバポレーターに湿気を帯びた空気が当たると結露が生じます。

エバポレーターは、結露を生じさせることで空気中から湿気を奪い、除湿するのです。
エバポレーターで発生した結露は、水抜きダクトを通じ車外へ排出されます。

エバポレーターの不調

エバポレーターを冷やす冷却ガスが漏れると、エバポレーターが冷えず除湿機能が働きません。
エバポレーターは、ダッシュボード内のエアコンユニット内にあるのが一般的です。

普段は目にすることはありませんし、交換には手間がかかります。
そのため修理費用も高めで、4~7万円程度かかります。

点検目安と費用

車のエアコンは、故障してしまうと車内環境が悪化し、場合によっては視認性が低下するため危険です。
もともと車のエアコンの耐用年数は、5~10年程度です。

また、冷房の要ともいえるコンプレッサーは、その耐用年数は7年です。
少なくとも、使用開始から7年前後で車のエアコンの点検は実施したいところです。
点検費用だけであれば、2万円程度で可能でしょう。

また、車の定期点検のときに、エアコンフィルターの交換やエアコンガスをリフレッシュすることもおすすめです。
特にエアコンの風が臭いといった異臭が感じられるときには、これらの交換で改善することがあります。

エアコンフィルターの交換なら3,000~5,000円程度、エアコンガスのリフレッシュは7,000~1万円程度です。

まとめ

車のエアコンを点検しているかについては、あまり気にしている方は少ないかもしれません。
快適にドライブを楽しむためには、エアコンが必要不可欠ですので、故障してしまう前に点検しておくと良いですね。

法定点検項目ではないため、通常の定期点検では点検されない場合もあります。
異臭、効きが悪いといった不具合がある場合だけではなく、少なくとも7年経過していたら、一度点検してもらいましょう。

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